先日のNHKスペシャル 樹木希林を生きる
を観なけりゃ、絶対に観に行かなかっただろう映画
『日日是好日』を観て来た。
平凡な女子大生が母親の勧めで"お茶"を習う物語。最初は嫌々ながらも、最後には茶道の魅力を発見していく・・・
て云うストーリーの映画。
いやはや、それがどうした?何が面白いねん?て、何時もなら思ってしまう。けれど、
けど、あの樹木希林さん、遺作とも言える作品とあってはどうしても観てみたい!さらにNHKスペシャルで、予告シーンで観た黒木華との掛け合いが面白そう、こりゃ是非見るべき。。。と愉しみにして居たのだ。
でも、やはり心の底では、単なる茶道教室の物語、途中居眠りするのでは。とか、
黒木華は確かに旬な俳優だけど、だからといって地味仕立てな映画、途中後悔するかもなぁ。。などなど映画関係者にとってめちゃ失礼でガッカリされるだろうコトが脳裏を過ぎっていた。
ところが、
いやはや この映画の持つ独特な世界に、すっかりハマり込んでしまいました。物語は、24節気に沿って進行して行きます。それぞれが持つ季節の佇まいのなんと美しいことか、再発見させてくれます。日本の伝統的な風習。和の美つーか、雅。もちろん綺羅びやかな世界だけでなく、ワビ、サビを大切にする世界。変に主張しない奥ゆかしいこころこそ、なんと素敵!って再発見させてくれます。ただ流れる映像を観て居るだけで心がぐんぐん洗われて行くそんな感じです。
茶道には、何の興味も、関心も無い人生でしたが、一気に関心と興味を持ってしまいました。
また茶道 単なるお茶の世界には留まりません。
バックボーンとなるのは、『禅』の教え。茶を容れる陶器、和菓子、和室を飾る床の間、掛け軸や、花瓶に咲く一輪の話、庭先のツクバイと鹿威し、苔むした庭、砂利道の路地、板塀の道
それらが持つ世界、いやはや日本にはこんなにも美しい文化を持っていたのか(だからといって右的思想では無い)ってな再発見の連続でした。
この世には、直ぐに分かるものと、じっくり時を重ねようやく分かるもの。その二種類があることもこの作品のテーマとも思います。
冒頭、イタリア映画の名作
の話から始まります。道 の素晴らしさは、じっくり大人になってようやく分かる。まさに茶道の良さが分かるには、時間が掛かるってリンクしています。
タイトルの日日是好日(にちにちこれこうじつ)と読みます。(最初、ひびぜっこうび、と読んでました。)
が主要なテーマとのコト。禅の世界から来ているそうで、雨の日も、晴れの日、暑い夏、厳しい寒さの冬、何もかも良き日と受け入れる。また 何も無いコトを嬉しいと思う心を育みたい。良きコトと悪いコト、そんな区別は無い。ってな禅の教えでもあるようです。
後日、禅の世界をググりまくりますた。
まぁそんなこんなで、映画の感動が、じわりじわり、深く深く染みわたり、ふつふつと何時までも湧いて来ます。
また
一方で
こんな映画、一体何処の誰が、どの様な発想でスタートさせたと云うのか。一見、映画と云う娯楽の世界とは、ほど遠い素材。地味な茶道の世界を題材とするには、スポンサーも付きにくいに違いない。発想と云うか、企画したスタートが知りたい!っと
めちゃくちゃ興味が湧き、あちこちググり倒しました。
いやはや、
公式サイトに、あっさり答えが出てました。
サイトの中、プロダクションノートに。
制作会社 株式会社ヨアケの吉村社長、原作本を茶道の体験記とは知らずに読み始め、すっかり虜(とりこ)になったとのコト。
ちなみに、株式会社ヨアケ 今まで知りませんでしたが、実にユニークで独特な世界感を持つ映画を送り出している会社です。今後がまた愉しみです。
で、次、その原作本がめちゃくちゃ気になりました今日この頃。
また後日 レポートします。
じゃあ醤油コトで。
まったく余談な追記
いやはや、久々に感動した映画のアレやコレや関心を持ち、関係者をググり倒した中、
あはは。まさか
って思えた、とある発見をしてしまいました。
それは、なななんと、黒木華!
小学生時代、知る人ぞ知る あの大阪名物番組、探偵ナイトスクープに、依頼者としてテレビデビューしていたのだった。
ちなみに 黒木華 探偵ナイトスクープ
でググると、すぐにヒットします。
いやはや、何か懐かしい顔だな〜
って女優黒木華を観た時、思いましたが、これが原因だったかも。