我が最寄りの駅は、始発駅。すなわち終着駅でもある。
平日の朝など通勤の時間帯は、すでにホームに列車が待機しているが、
休日の昼間などの場合、たいがいは乗客を乗せた列車がホームに滑り込んで来、その列車を乗り込むのだが、
おや!?ってな場面に出くわしたことがある。
滑り込んで来た列車。ガランと空席が目立つ中、座席のほぼ真ん中あたりに仲睦まじそうな男女カップルの姿。
ハイハイお熱いことで。
っとカップルを横目で舌打ち。
だがなんと、彼らは、
ホームに到着後、列車から降りるや、
右
と
左
に別れ、
それがさも当然ってな感じで
普通に
自然に
す~と。
別れて行ったのである。
お互いを 振り返り、じゃあまた。
とかの挨拶も一切無し。かと言って喧嘩別れでも無さそう。
うーむ。むむむ。っと考えこんじゃいましたなワタシャ。
もしや ひと目を気にする不倫カップル?
いやいや それならば、駅に到着する前、席を離れる筈。
途中、喧嘩?
いやいや そう云う険悪な雰囲気でも無さそう。
まるで、まったくの見知らぬ他人同士な
自然な別れ方だったのである。
そこでワタシャ
は !っとひらめくもんが あったでごわす。
次なることを 過去の経験を踏まえ、老いぼれなりに推理した訳ですよ。
まず
そもそも彼らはあかの他人。
1
A駅から男が乗り込むも 車内はぎゅうぎゅう詰め。押され押され、仕方なく真ん中あたりでつり革を確保。
二つ三つ駅を過ぎると目の前の座席のヒトが降車で立ち上がる。
あ、ラッキー。と男が入れ替わりに座る。
2
んで次の駅から女が乗り込むも、車内はほぼ満員。押され押され、仕方なく真ん中あたりのつり革確保。
すると次の駅に到着するや、彼女の目の前のヒトが降車で立ち上がる。
あ、ラッキー。と座る。
やがて、駅に到着するたび
彼、彼女の横のヒトたちは ひとり降り。ふたり降り。。と
次々に降車。
え?っと
ふと気づけば
【他人から見ればどう見てもカップル】
が、 座席の真ん中あたりに、ちょこんと誕生。
お互い、内心では ドキドキ。ハラハラ。
横をかなり意識!
かと言って話かける勇気など 無論持ち合わせてなどしない。
あ〜。気弱な私に何故育てたの?おっかさん。貴女を怨みます。
いきなり座席を離れたりしたら、きっと相手を傷つけてしまう。次は降車の駅だし、
ま、このままで良いか。
ってなことを 【ふたり同時に考えた】
のだろう。きっと。
って推理するワタシャ、たぶん天才?
いやはや。