ようやく、その、愚かごとに気づいたのは、X君と出会って数日後のことだ。
シフト変更され、いつもと違う時間帯のの朝、
駅へとチャリを漕いでいると、体より大きなランドセルを背負った小学生とすれ違った。
可哀想に、 体調でも悪いのか、早引き?
てっきり早退と思い込んだのには理由がある。学校からの方向から とぼとぼと歩いて来たのだ。
ところが、X君との すれ違いは、その日だけではなく、次の日も、またその次の日も。そのまた次の日も、ずっと続いたのである。
そんなに体調悪いなら、最初から休みなよ。
そう心の中で、いつも怒鳴っていたものだ。
しばらく経った とある日
「行って来ま~す」
元気に家を出るX君と出くわしたのである。
振り向くと、元気よく学校とは反対方向へ歩く姿。
そう云えば、反対方向には、集団登校のための集合場所。
下手くそな絵だけど、説明するとこんなの↓
さらに説明するならば、集団登校の掟は、裏門からの登校はご法度らしく、
X君の家の前は登校コースから外れており、ひとつ前の筋から正門への道路へ曲がる。
【いくら遠かろうと】正門のある道路筋から登校せねばならない。
もちろん雨の日、凍える風の日でも。
【学校の直ぐ横に住むX君】なのに、わざわざ逆戻りし、とぼとぼと、無駄な距離を歩かねばならないのである。
子供の頃から自己責任を徹底させたり合理さを追及する外国から見れば、かなりお笑い話かも知れない。
もちろん、交通安全やら、不審者対策のため、子供らにとって、それなりに善いシステムだろうと思う。
しかし、しか~し。なのである。
X君の場合、何とか工夫、改善の余地はないものかと思う今日この頃なのである。
全然関係のない爺よ。放っとけや
てか