いやはや恐れ入りやの鬼子母神!
五年ほど前、第一次定年デビューを果たした拙者。本屋さんはもちろん、新聞、コンビニ、ネットetc
やたらと【定年】の二文字が眼にまとわり付く。
悔いのない定年後人生を送る為に
とか
定年になるまで知らないとやばいお金の話
とか
定年後からの生き方再設計
などなどの本。
で、以後、その手の本を見つけては、ついつい手に。
この『定年バカ』SB新書 勢古浩爾 (せこ・こうじ)氏著
も 数年前見かけた記憶はある。
が、また定年本か。
どうせ中味は似たようなもんだろって勝手に決めつけ、手には取らなかった。
なぜなら、
【この手の本、結局のところ著者の独りよがりがほとんどで大枚を叩いても、何も心に響かず何も残らず、後悔することがほとんどだったから】
例えば
《定年後は、地域デビューを果たしましょう!そのために自治会の役員など大歓迎ですよ。また今までの経験を活かしボランティア活動もグッド!
カラオケサークルも善し、ナニワともあれ地域デビューを果たし、第二の青春を謳歌しましょう!》
とかの説教。
放っておいてくれや。定年後は、自分の好きなことして、ただ のんびりしたいやんけ。会社時代に人間関係で神経をとことんすり減らして来たんじゃこっちゃあ。町内会でまた人間関係に神経をすり減らせって云うんかカス!!
ってな私の心の声。
んで
この手の本、ロクなものが無い。
って結論づけてました。
ところが
ところが
トコロジョージ
つい先日、『ミッドナイトバス』の単行本を買うため(アマゾンプライムビデオでたまたま観た映画がすこぶる良かったんで原作を読みたくなったんで)本屋さんに立ち寄ったところ
幸か不幸か、『続・定年バカ 』のPOPが眼に。
POPには、手書きで読者の声 として
いや〜あ、前作本はかなり共感しました。
とか
地域デビューなんて糞くらえ。は眼からウロコでした。
とか
老後の資金計画なんてまったくのムダ。なるようになるし、ならない時はならない。ただそれだけ。の言葉に勇気づけられました。
とか
やはり自分も定年後はのんびりしたい派。先生に賛成です。
とかの大絶賛な文字のオンパレード!
ほ。ほ〜う。!
ん?
ん?
ん?
こりゃどえらい本を発見か。
で この定年バカは続 とある。
すると、やもたてらず(←日本語これおかしく無いっすか?合ってます?)
第一作目のこれ
を まずは読みたくなったのでした。
いや〜あ。POPの言葉に、嘘はなかったです。最高ですこの本。
私の代わりに、先述の定年ノウハウ本を見事にこき下ろして下さってます。
定年後は、
人それぞれ。
好きなことをするも善し。
のんびり何もしない。これもまた善し!
資金計画なんてまったくのムダ。なるときはなるし、ならない時は それに合わせて暮らすだけ。
たかが定年ごときでジタバタするな!
【なにもしない生活】だってアリなのではないか。
久々に 眼からウロコ本でした。
んじゃ醤油ラーメン。またね。