えらいすんまへん、どんつきで三角座り

タメになるブログを一応はめざしてます。が自分で云うのも何ですが全然タメにならないブログです。なお関西では三角座り。と言いますが体育座り。とも言います。

マーケティングの基本と真逆だったカップヌードル

なんだかんだと言いながら、昨年秋から愉しませてくれた 朝ドラまんぷくも

とうとう あと三話で最終回となれば、かなり寂しいものがある。

 

ここ数年、基本的に朝ドラは観なかったのだが、1日たりと観ない日は無かった(帰宅後の録画再生) まんぷく。

 

それは何故かと振り返るなら、

コメディ要素もありながら(前半の憲兵やGHQからの締め付け編は辛いものがあったが)

 

やはり史実に基づき、実在した起業家、企業がモデルだっただけに、サクセスビジネスドキュメントとして見、自分的にすっかりハマってしまったのだ。

 

時おりアレやコレや、突っ込みどころ満載だったものの、最終話を迎えつつある今、振り返れば結構満足感一杯なドラマだったと言える。

 

しかし、しかしなのである。

ビジネスドキュメントとしてドラマを振り返った場合

 

それあかんやろ

【誰も真似出来ないが、万一真似したら駄目やろ】っと

一歩間違えたら、倒産、廃業に至ってもおかしくない世間一般のマーケティング教科書から、大きくはみ出した企業ストーリーだったと云わざるを得ない。

 

今週初め、「画期的な商品なのに何故売れないんだ!」

と萬平社長が叫ぶシーンがあったけれど

 

ここに象徴的なことが表わされている。

 

ほとんどの会社は、何のために新商品を出すか?

と言う基本的な問題。

 

会社のため?

新技術を自慢したいため?

高価格商品で利益率アップのため?

 

いやいや 正解は

 

新商品を待ち望む【お客様】のため である。

 

また

 

今までに無い、新しいパッケージ 新しい技術、新しい食感!

だからこそ100円は仕方無いコトなんだ!

 

ってな萬平さんの台詞も印象に残っているが、

当時、袋入りラーメンの主流は10円から30円。

10円と比較し、いきなり10倍アップとなる価格、

果たしてお客様の立場で考えた場合、本当にこれで良かったのか?と言う問題。

 

ちなみに当時、昭和46年頃 大卒初任給は4万1400円。かけそば100円で、ラーメン屋のラーメン120円とのコト(検索してみた)

10円から30円でインスタントラーメンが買え、しかも百円もあればラーメン屋でラーメンが食べられる時代、

いくら画期的商品だとしても、百円は トンデモ商品。

 

世良さんが、強硬に反対したのも当然。おそらく事実話なのだろう。

 

で、ナゼ百円に価格が決まったか?

 

ラーメン屋の120円を参考、単なる思いつきだったらまだしも、

 

おそらく原材料費 製造費 包装材費 その他諸々経費を土台とした【積み上げ算】的な価格設定ではないか。

 

マーケティングの教科書で云えば、絶対にやってはならないコトなのである。

 

そもそも カップ入りラーメンの開発。

 

袋入りラーメンを、アメリカへ売り込み中にアイデアが降って湧いた てな理由がドラマで大きく取り上げられていたけれど

 

実態は、【絶望的になりつつあった経営の不振を何とか打破したい】

が真相で、消費者のためでもなく、自分の会社の立て直すため だったのである。

 

この話、アマゾン、プライムビデオで偶然見つけた、プロジェクトXで初めて知った。

 

要するに、お客様の為でなく、

企業側の理由で開発に着手したに過ぎない話。

 

結果的に、

 

どこでも 手軽に 便利 

お湯を注ぐだけで空腹しのぎに役立つ商品

 

と、お客様の側に立つ商品 と言えるかも知れないが、

 

それはあくまでも、結果論。

 

本来なら 絶対にやっては行けないことだったと言える。

(たぶん)

 

また

 

ドラマでは2週間ほどでカップラーメンが開発出来たけれど

 

実際は、足掛け二年。

 

普通なら、開発費だけで とっくに破産、跡形もなく、破滅の憂き目にあって居ただろう。

 

神様的、超ワンマン社長ならばこその

奇跡物語だったと言える。

 

普通の会社は 真似しないでね。

 

 誰が出来るか!!